梅雨の時期は雨の日が続いて部屋にいても外にいてもジメジメして気分も憂鬱になりがち。
気分だけでなく湿気をそのままにしてしおくとカビやダニが発生しやすくなるなど、衛生面でも注意が必要です。
この記事では梅雨の時期に湿気を感じやすくなる原因や、簡単にできる湿気対策や除湿グッズを紹介します。
梅雨の時期をできるだけ快適に過ごすためにも、梅雨の湿気対策をしっかり行いましょう。
梅雨の時期は湿気が気になる原因
梅雨の時期に湿気が気になる原因として、気温が上がり空気中の水分が多くなることが挙げられます。
気象庁の2022年のデータによると、東京都の場合は6月~10月に湿度が高くなっています。
湿度が高いと感じるのは、空気の温度が関係しています。
参照:東京 相対湿度の月平均値|観測開始からの毎月の値|過去の気象データ検索|国土交通省気象庁
空気の温度が高いと湿度も高く感じる
空気の温度が高くなるにつれ、空気の中にたくさんの水分を含むことができるようになります。
同じ50%の湿度でも、「気温10度の場合」と「気温25度の場合」とでは、気温25度の方が空気中にたくさんの水分を含んでいて湿気を感じやすいのです。
湿気の悩み|カビが発生しやすくなる
湿気の高い日が続く時に注意したいのがカビの発生です。
空気中の水分量が多くなりすぎると窓や壁・床に結露が発生してカビの原因になってしまうこともあります。
特に湿度と温度が高い場所ではカビが繁殖しやすいので、浴室や台所といった水回りなどは要注意です。
カビはアトピー性皮膚炎や喘息などのアレルギー疾患の原因やダニの餌にもなります。
梅雨の時期に湿気対策をしてカビの発生を防止することは、衛生的に生活をするためにとても大切です。
簡単にできる湿気対策|室内などの広い空間には換気
基本は窓を開けて換気をする
空気の流れが止まると湿気がこまりやすく、雨の日は外よりも室内の方が湿度が高くなっている場合があります。
雨の日でも窓を開けてこまめに換気をしましょう。
窓を開けて換気をするときは、窓やドアを2ヶ所以上開けて空気の通り道を作ってあげると効率よく換気できます。
風が入ってこない時には片方の窓の開け幅は狭く、もう一方の開け幅は広くすると空気が流れやすくなります。
押入れやクローゼットなどの換気には扇風機やサーキュレーターを使うのがオススメです。
扉を開けたまま、押入れやクローゼットの中に向けて空気を送れば、中の空気が流れて効果的に換気できます。
エアコンのドライ(除湿)機能を使う
梅雨の湿気対策として、除湿機やエアコンのドライ機能を活用するのもオススメです。
室内の適切な湿度は40~60%とされていて、湿度が60%を超えると結露やカビが発生しやすくなります。
ドライ機能には「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2つのタイプがあります。
「弱冷房除湿」は湿度を下げながら弱冷房で稼働する一般的なドライです。
弱冷房除湿だと寒いと感じる時には、湿度だけを下げる「再熱除湿」を使ってみてください。
・弱冷房除湿
室内の温度も、湿度も下げる。
再熱除湿よりも消費電力が低く、電気代が安い。
・再熱除湿
室内の温度は下げずに、湿度だけを下げる。
弱冷房除湿よりも消費電力が高く、電気代が高い。
梅雨の時期は室内の温度によって、エアコンの弱冷房除湿と再熱除湿を使い分けるとよいでしょう。
簡単にできる湿気対策|クローゼットや押入れなどの狭い場所
クローゼットや靴箱、押入れなどの狭い場所での湿気対策には小物を使うのが有効です。
新聞紙で消臭・除湿
中でも新聞紙は表面に細かい凹凸が多く、表面積が広いために湿気の吸収力に有効で消臭効果もあります。
台所のシンク下の隙間、押入れの中、家具の後ろなど、湿気が気になる場所に置いてください。
新聞紙を一度クシャクシャにしてから広げると、効果的に湿気を吸収してくれます。
湿気を含んだ新聞紙は、定期的に交換しましょう。
重曹で消臭・除湿
重曹を入れた容器を、蓋を開けたまま匂いや湿気の気になる場所に置きます。
湿気を吸った重曹が固まってきたら取り替え時です。
固まった重曹は掃除の時に汚れを落とすためにも活用できます。
竹炭で消臭・調湿
重曹と同じように、炭にも消臭・除湿効果があります。
炭にはいくつか種類がありますが、除湿に向いていると云われる竹炭が湿気対策にオススメです。
竹炭を容器や布などに入れて気になる箇所に置くだけです。
効果が薄れてきたら竹炭を洗って天日干しをすれば繰り返し使えます。
簡単にできる湿気対策|布団やマットレスには除湿シートが有効
梅雨の時期の布団を干せない日が続く事も多いと思います。
しかし布団を干さずに放置していまうとカビの発生にも繋がります。
布団やマットレスには除湿シートを使う事でカビの発生を防ぐ事ができます。
モットン除湿シート
・吸湿素材:ベルオアシス
・吸湿力:高い
モットンの除湿シートは6,000mlの吸湿力を持つ特殊繊維「ベルオアシス」が特徴です。
他にも「カビに強い」「高い消臭効果」「高品質」というメリットが挙げられ、湿度の高い日本では梅雨だけでなく、一年を通して役に立つでしょう。
ベルオアシスは、シリカゲルの約2~3倍の吸湿力があり、耐久性に優れている素材です。
また、断熱性や消臭性能も兼ね備えています。
さらっとファイン
・吸湿素材:モイスファイン
・吸湿力:高い
「モイスファイン」を吸湿素材に使用しているのがさらっとファインです。
吸湿力が高いのはベルオアシスと同じですが、ベルオアシスとの違いは「モイスファイン」は水洗いができる事です。
水洗いができる事で素材の劣化を抑え、水洗いできない素材と比べて長持ちさせやすいです。
ただし他と比べて値段が高めな点がデメリット。
洗える珪藻土入り除湿シート
・吸湿素材:シリカゲルB
・吸湿力:低い
シリカゲルBを素材に使用している除湿シートは手頃な価格で購入できるのが特徴です。
水洗いできるタイプと、水洗いできないタイプがありますので注意してください。
購入しやすい反面、吸湿力は低めなので湿度の特に高い日などは「あまり除湿効果が感じられない」といった事も起きるかもしれません。
まとめ
梅雨の時期に湿気を感じる原因とカビが発生する条件を解説し、ご家庭ですぐにできる梅雨の湿気対策を紹介しました。
新聞紙・重曹・竹炭など除湿効果の高いアイテムを取り入れるだけでも、押入れやクローゼットなど狭い場所の湿気対策が手軽にできます。
また室内など広い空間の湿気対策には、窓を開けての換気が最も効果的です。
換気をする時は、
・2ヶ所以上を開けて空気の流れを作る
・室内だけでなく押入れやクローゼットなども同時に行う
などポイントをおさえて、こまめに換気を行いましょう。
窓を開けて換気ができないときは、除湿器やエアコンの除湿運転(ドライ)機能も活用してみてくださいね。
今回紹介した方法は簡単な方法ばかりなので、さっそく試してみてください。